小豆島の冬の風物詩「芋づるの塔」

こんにちは、岡本です。

ここ小豆島でも、ようやく冬本番の寒さが感じられるようになってきました。

私の地元、小豆島の伊喜末(いぎすえ)地区は、昔からサツマイモが多く栽培されてきました。

サツマイモの収穫後、冬の風物詩として見ることができるのが『芋づるの塔』です。

毎年地域の人と子供たちで作られています。

幼いころから毎冬見てきた芋づるの塔。

どこの地域でも作られているものだと思っていましたが、実はとっても珍しいそうで、島外から見物に訪れる方もいらっしゃるんです。

 

芋づるの塔は、収穫した後のサツマイモのつるを円錐状に組んだ丸太にくるくると巻きつけて作ります。なんと塔の高さは4m!

塔にして自然乾燥させた芋づるは、昔は牛の餌として使用していましたが、現在、牛を飼育している人が減ってしまったため、主に畑の堆肥に使用されているんだとか。

近年では、昔からの風習を守る目的もあって、クリスマスツリーの代わりとして芋づるの塔にイルミネーションが施されています。

この地区は街灯が少なく帰宅するころには暗くなり、特に冬は寒さも手伝って、なんだか寂しい気持ちになるのですが、このイルミネーションの光があったかい気持ちにしてくれます。周りが真っ暗だからこそ引き立つ光。

私の帰宅時の楽しみの一つです。

小豆島せとうち感謝館 岡本有加