小豆島の偉人「平井兵左衛門」

2017年3月5日の日曜日、江戸時代の小豆島の偉人、平井兵左衛門の追善供養が行われました。

池田村(現在の小豆島町池田)の大庄屋であった平井兵左衛門は、厳しい年貢に苦しむ村人たちをどうにかして助けるために自らの死を覚悟して、江戸幕府に直接、年貢を減らしてもらえるよう直訴します。当時、小豆島を治めていた高松藩の許しなく幕府に願い事をすることは越訴(おっそ)の罪に当たり、罪人としてとらえられた兵左衛門は、刑罰の中でも最も重い極刑を言い渡され、江尻の浜で斬首されてしまいます。

小豆島のためを想い、300年前に自らの命を犠牲にして幕府に直訴した平井兵左衛門のこの尊い行いは、私たちが当たり前だと思っている現在の豊かな生活が、平井兵左衛門をはじめとする数多くの人々の犠牲や大変な苦労、努力の上に成り立っているんだということに気づかせてくれます。

供養の最後には地元の小学生が「兵左衛門太鼓」を奉納します。

国の重要有形文化財である池田の桟敷を背に、子供たちが力強く和太鼓を叩く姿を見ながら、命を懸けてこの地域を守ろうとした平井兵左衛門も喜んでくれる小豆島の明るい未来をつくるために、今を生きる私たち大人がもっともっと頑張らなくてはならないと感じた一日でした。

小豆島せとうち感謝館 西田