豪華客船

こんにちは。小豆島せとうち感謝館の西田征弘です。

先週末、小豆島に豪華客船の飛鳥Ⅱが来航しました!

全長がなんと241m!巨大すぎて接岸できる港が島にないため、沖に停泊して乗客の皆さんは小さな船で島へ上陸するのだそうです。

小豆島の定期便のフェリーの中でも一番大きなジャンボフェリーがこんなにちっちゃく見えるんだから本当にその大きさに驚いてしまいます!

海の向こうに見える島々が離れるほどにだんだんとかすれていき、水墨画のように見える景色の中に浮かぶ巨大な豪華客船と手前には世界的アーティスト、ヤノベケンジ氏によるアート作品。

ミラーボールの上に乗ったドラゴンが、「小豆島へようこそ!!」と歓迎の雄叫びをあげているように見えます。瀬戸内国際芸術祭が定期開催されるようになり、自然の景色とアートが融合した、なんとも不思議でおもしろい景色が小豆島のいろんな場所で楽しめるようになりました。

あの「シルクロード」の命名者であるドイツの世界的地理学者フェルディナンド・フォン・リヒトホーフェンは1860年に瀬戸内海を訪れた際、穏やかな海に浮かぶ大小数々の島々が織り成す景色の美しさに感動し、その著「支那旅行日記」のなかで「優美な景色で、これ以上のものは世界のどこにもないであろう」と瀬戸内海の景色を絶賛しています。世界的にも高く評価される瀬戸内海の「多島美」の景色の中をクルージングする船旅は、目的地に着くまでの船で過ごす時間が旅の楽しみのひとつであり、飛行機や車での旅にはない魅力があると感じます。

島に暮らす私たちにとっては不便でしかないフェリーでの移動時間も、この美しい瀬戸内海をクルージングしていると考えれば、実は本当に贅沢な移動時間なんですよね…。


陽が落ち、飛鳥Ⅱの窓からもれる明かりを見て、豪華客船の中、乗客の皆さんはさぞかし優雅な時間を過ごしているんだろうなぁと想像しながらも、小豆島に住む私たちも、実はとても贅沢で恵まれた環境の中で毎日生活させてもらえているんだなぁと感じたひと時でした。

小豆島せとうち感謝館 西田征弘