佃煮とオリーブオイルのマリアージュ

小豆島の近海ではまだですが、瀬戸内海の一部地域では今月14日にシラス漁が解禁となりました!イカナゴと同じように、ちりめんもまた瀬戸内海に春を告げる魚のひとつです!

そこで先日、ちりめんの佃煮を製造する佃煮屋さんに、取材をかねて今年の状況を伺うと、少し心配な話が…。

佃煮職人さんによると今年はイカナゴと同様、シラスも漁獲量がとても少なく、佃煮の原料となるちりめんがまだ昨年と同じ時期と比べても5分の1しか確保できていないんだとか。佃煮職人さんも「やっぱり温暖化の影響かな…。」と心配そうな表情を浮かべていました。小豆島の佃煮のなかでも、ちりめんはエース級の佃煮のひとつ、私もちょっと心配です…。

さて今回、製造していたのは、ただのちりめん山椒ではなくオリーブオイルの最上級品「エキストラヴァージン」を贅沢につかった小豆島ならではの佃煮!その名も「オリーブちりめん山椒」です!

まず、おいしいちりめん山椒を炊きあげる決め手となるのがやっぱり佃煮職人“秘伝のたれ”です!佃煮を炊きあげるときにできる、ちりめんのお出しがたっぷり溶け込んだ煮汁の「旨み」を活かした“秘伝のたれ”で熟練の佃煮職人さんがおいしく炊き上げていきます!

そして最後のおいしさの秘密がエキストラヴァージンオリーブオイルです!エキストラヴァージンには食材同士の味をまとめ上げ、まろやかな味わいにする働きがあるため、一般的なちりめん山椒の佃煮とはひと味ちがうおいしさに仕上がっています!お醤油や山椒の味のとがった部分をエキストラヴァージンがうま〜くまとめ上げてくれて、本当においしい一品に仕上がっています!!

日本の伝統的な保存食である「佃煮」と西洋の伝統的な食用油「オリーブオイル」という一見、縁もゆかりもなさそうなこのふたつの食材。小豆島のオリーブ栽培の起源が、瀬戸内海のイワシをオイル漬けにするオイルをつくることだったことを考えると、このふたつの食材がここ小豆島でめぐり合い「オリーブちりめん山椒」が生まれたことに、なにか運命的なものを感じてしまう今日この頃です。

小豆島せとうち感謝館 西田