赤ワインで炊き上げたおいしい煮豆

「紫花豆」という豆をご存知でしょうか?

温暖な気候では、花が咲いても実をつけないため、寒冷地でしか栽培できず、また栽培には非常に手間がかかるため、国産の紫花豆はとても生産量が少なく、別名「高級菜豆」とも呼ばれているとても希少な豆なのです。

その実はとても大きく、食用の豆としては最大級の大きさでとても食べごたえがあります。また不溶性の食物繊維が豊富なうえ、鉄分はなんとほうれん草の3倍、そして紫色の実にはアントシアニンも含まれる栄養満点の豆なのです!

この紫花豆をつかったとってもおいしい煮豆をつくる、老舗の煮豆屋さんが小豆島にあります。今日はその煮豆屋さんにおじゃまさせてもらいました!

今回使用するのは、北海道産の紫花豆。以前にご紹介した群馬県産の紫花豆よりもひと回り小さくなっていますが、それでも大きいです!乾燥させたものでもこの大きさ!炊くと水分を含んでもっと大きくなります!

↓ まずは原料となる紫花豆のアクを取り除くため、ゆで上げていきます。アクの色も赤紫色をしていて、見た目にはなんだかおいしそう…。ここでアクをしっかりと抜かなければ、炊き上げたときに豆の青臭さが残ってしまうのだそうです。

そしてアクを抜き終わった後は、秘伝の調味液であま〜く炊き上げていきます。ここで味付けに使うのが「赤ワイン」です!この紫花豆のワイン煮は、赤ワインならではの芳醇な香りが特徴で、普通の煮豆とは一線を画すおいしさなんですよね!

↓ こちらが炊き上がった紫花豆です!炊き上がった後は、煮汁につけこんだままひと晩じっくりと寝かせて、ワインの旨みを豆にしみ込ませていきます。

↓ そして製造工程の最後には、煮豆屋さん特製のワイン風味の調味液に漬け込まれて袋詰めされます。

紫花豆の大粒の実は本当に食べごたえがあって、かみしめるとワインの香りが口の中に広がり、本当においしいんですよね!

お茶うけや食後のおやつにはもちろんのこと、甘すぎないので料理の一品としても重宝します。栄養価が高いこともうれしいですよね!ぜひ一度ご賞味いただけると幸いです!

小豆島せとうち感謝館 西田征弘