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岩谷の天狗岩丁場跡
こんにちは、九冨です。
小豆島では昔から石材業が盛んに行われており、島の各地には今も花崗岩を切り出す採石場が点在しています。
小豆島で切り出された石は、石船と呼ばれる石を運ぶ運搬船で瀬戸内海を渡り、全国各地へと運ばれていきました。江戸時代には、大阪城の改修の際にも使われたことも。
小豆島の東側にある岩谷地区には、数多くの石が切り出された痕跡が残る丁場跡があります。またそこには、天狗岩と呼ばれる巨大な岩も残されています。
丁場跡への入口には標識もあり、遊歩道も整備されています。山の方へと続く階段を上っていくと、目の前には数多くの岩がゴロゴロ。石を切り出したけれど、結局運ばれずに残されていった残石の数々。その数はおよそ600個以上と言われています。すごい数ですね!
また、石によっては四角い爪痕のようなものが彫られてあるものも。
これは、石を切り出す際に掘られた「矢穴」と呼ばれる穴。
割りたいラインに沿って、まるで切り取り線を描くようにノミで矢穴を掘っていきます。その穴に鉄製で底がV字状になっているクサビの「矢」を差し込み、上から叩くと左右に石が割れるという仕組み。先人たちの知恵、本当に素晴らしいです。
この石なんて、まるでロボットの顔のように見えてきますね。
ここから遊歩道を少し歩いた先に天狗岩があるのですが、そのお話はまた次回に。