小豆島の秋祭り③

こんにちは、九冨です。

小豆島の秋祭りは、どの地域も同じというものではなく、地域によって少しずつですが違いがあります。

太鼓台の担ぎ方ひとつにしても、地区ごとに微妙に違っていたりします。

 

太鼓台の外観にしても、小豆島のほとんどの太鼓台は、屋根に大きな赤い布団を三段重ねにした「ふとん太鼓」だったりするのですが、私の地元の地区は木造の屋根飾りだったりします。

その重量は相当重いらしく、担ぎ手がだんだんと少なくなってきている中で、太鼓台を担ぎ上げるのは本当に大変なのだそう。

他にも、滝宮地区と小海地区については、その年の干支や話題になった出来事を題材にしてハリボテを作り、屋根の上に乗せる「作り太鼓」だったりします。

 

池田亀山八幡宮の秋祭りでは、三都半島にある神浦地区の太鼓台の、太鼓台を船に乗せて運んていく「おしこみ」がとても有名です。

昔は私の地元の地域でも船で運んでいたと聞いたことがありますが、今でも太鼓台を船に乗せて運んでいるのは、小豆島ではここだけです。

 

秋祭りの楽しみは、これだけではありません。お祭りのお昼ご飯は、どこの家庭もご馳走(ごっつお)を用意していたりします。

そのご馳走は桟敷(お祭り会場の馬場に併設されている石造りの区画)で食べる人が多いのですが、私は毎年船の上で食べていました。

沖之島の漁師の人たちは、お祭り会場の近くにある港まで漁船に乗っていくからです。

お祭り当日は大漁旗を掲げた掲げた漁船が何隻も連なって停泊し、どの船もたくさんの親戚友人がたくさんのご馳走を並べて、それはそれは賑やかになります。

 

今年はそんな光景が見られず、なんとも寂しい限りです。

感染症が一刻も早く収束して、また例年のように秋祭りを開催できるようになるといいですね。