“天然岩のりの佃煮”…その2

今日も引き続き、5月に発売予定の“天然岩のりの佃煮”の製造現場をご紹介させていただきます!

これがこの冬に収穫したばかりの乾燥させた天然のあおさ(岩のり)。とてもきれいな緑色で“あおさ”ならではの磯のとても良い香りがします!そのままちょっと食べさせてもらいましたが、磯の香りがふわっと口の中に広がって、そのままお味噌汁に入れても最高です!

この乾燥させたあおさを水で戻し加工していくのですが、ここで「天然もの」ならではの悩みがあります。

それはのり以外のものが、原料に入ってしまっていること。岩場に生えている天然の岩のりには、天然がゆえに小さな石や貝殻などがついてしまっていることがあります。それを佃煮として炊き上げる前に丁寧に取り除いていかなければならないのです。


↑ そのため上の写真のような機械に通すことで、のりから異物を取り除いていきます。このような異物を取り除く機械が数種類あって、すべての機械を通すことで、徹底的に異物を取り除いていくんですね。


↑ 水でもどされ、機械を通って、きれいに異物が取り除かれた岩のり。でもこれで終わりではありません。


↑ 最後は人の目視で機械では取り除けなかった異物を、手作業で丁寧に取り除いていきます。この作業だけでも気の遠くなるような作業…。天然の岩のりの佃煮は、極寒の中での手作業による収穫にはじまって、さらに手作業で異物を取り除くところまで、佃煮として炊き上げる前までにとても大変な労力を費やしていることがよ〜くわかりました。やっぱり手間を惜しんでは“安心・安全”のものづくりはできないんですね。

これだけ大変な労力がかかることもあり、流通しているのりの佃煮の中でも、天然ものの岩のりをつかった佃煮は本当にごく一部なのだそうです。

そして最後の佃煮の味を決めるのが、やっぱり小豆島のうまい醤油と、佃煮職人さんの炊き上げの「技」!前回もお話ししたように、あおさの青くささが残りすぎず、かといって磯の良い香りを飛ばしすぎないように、絶妙な火加減で熟練の佃煮職人さんが炊き上げます!


この「天然岩のりの佃煮」は炊き立てご飯のお供に最高なのはもちろんのこと、パスタソースにしても絶品なのだとか。来月にはご用意できるよう準備を進めておりますので、もうしばらくお待ちくださいませ。

小豆島せとうち感謝館 西田征弘