小豆島のおいしい甘納豆「極み黒豆」

こんにちは!
今日は、小豆島自慢の名「おやつ」をご紹介致します。

全国的に良く知られている小豆島のおいしい特産品といえば、オリーブ・お素麺・お醤油・佃煮が有名ですが、あまり知られてはいないものの、長年とっても美味しい煮豆をつくっている職人さんもいらっしゃいます。

皆さんもよくご存じの、正月のおせち料理に欠かせない「黒豆の煮物」が一番評判の商品でしたが、お正月以外の季節にも美味しくお豆を食べてもらえないかと、試行錯誤の上でうまれたのがこの乾燥甘納豆「極み黒豆」です。

私が良く知っている甘納豆といえば、お豆に砂糖がたくさんまぶしてあって、お豆の味というよりも、砂糖の甘みが勝ってしまっていて、あまり好んで食べたいと思うものではありませんでした。

だからこの「極み黒豆」を初めて見たときは「これが甘納豆なの?」と正直びっくり!

でも食べてみるとこれがすごく美味しくってさらにびっくり!!

お豆そのものの旨みがしっかりと残っていて、嫌味のないやさしい自然な甘みで「やめられない♪ とまらない♪」とか「後を引くおいしさ」っていうのは、まさにこんな味のことをいうんだなぁという、とっても素朴な美味しさを持っているんです!!

その美味しさの秘密は、まず原料の黒豆にあります。国産丹波種の黒豆の中でも一番大きな10mmの2Lサイズよりもさらにひと回り大きい10.3mmの黒豆を使用。豆が大きくなるほど、当然、原料が高価になり、また豆を炊き上げるときの味付けの見極めが難しくなりますが、最高に美味しい甘納豆をつくるためにはやはり大きいものが良いとのこと。

原料ではわずかコンマ3mmの差ですが、煮豆にすると3倍にふくれ上がるため、出来上がったときの差はとても大きくなるのだそうです。

そして何とも言えない上品でやさしい甘みは、糖度を変えながら、「三日三晩」じっくりと煮込み、お豆にしっかりと甘味をしみ込ませることで生まれます。

最後の美味しさを決める秘訣が“乾燥”です。ただ煮豆を乾燥させるだけではお豆が固くなってしまい、ぼそぼそとして美味しい甘納豆にはなりません。

表面はサクッとして、中をふっくらに仕上げるためには、職人さんが手作業で豆の状態を確かめながら乾燥させる必要があり、豆の産地などによっても工程を変える必要があるため、それを見極める経験と技術が難しいのだということでした。

機械化が進み、大量生産品が当たり前の世の中で、ここ小豆島では、昔ながらの人の手を加えなければ生まれない「こだわりのものづくり」をする職人の魂が現在も受け継がれています。

小豆島せとうち感謝館 西田征弘