小豆島の夏の伝統行事“虫送り”

こんにちは☀ スタッフ金田です!

小豆島にも本格的な夏がやってきました。
オリーブの木々がまぶしい陽射しを浴び、山からは蝉の元気な合唱が聞こえてきます。
子どもの頃から変わらない夏の風景で、夏が大好きな私は毎日「最高だな」と思いながら通勤しています!

 

先日、7/5に中山という地区の“虫送り“に参加してきました。中山は小豆島の中でも自然が豊かな地区で、700~800枚ほどの水田が斜面に沿って段々に広がっています。その形は自然の地形に合わせていて、一枚一枚は不規則な形が綺麗に広がります。この棚田は「日本名水百選」に指定されている「湯舟の水」が水源であり、おいしいお米が育つといわれているんです。

今の時期は青々とした稲が風になびいてジブリみたいな風景でした!

虫送りとは、火手(ほて=竹の松明)をかざして田の豊作を祈りながら夕暮れのあぜ道を歩き、稲につく虫を追い払う行事のことです。

八十八カ所霊場をまわる島遍路があり信仰心の高い島民たちは、虫を駆除するのではなく、火を使って

実際に参加してみて、虫を単純に「敵」として追い払うというより、棲み分けとして田んぼではないところに虫を送っていく、「食べること=生きること」の根本に触れたような感覚になりました。

地域の子どもからおじいちゃんおばあちゃん、も島外の方々も、皆で「とーもせ、灯せ」と元気に掛け声をかけながら行いました!

みんなの思いが届いて、秋にたくさんお米がとれると嬉しいです。