瀬戸内海のタコの昆布巻き
突然ですが、脳卒中での死亡率が日本で一番低い県がどこかご存知でしょうか?
実は小豆島のある香川県なんだそうです!
その理由のひとつじゃないかとTV番組で紹介されていた注目食材が「タコ」!香川県民はタコをとても良く食べるんですね。タコに含まれる栄養素「タウリン」は最近の研究で、コレステロールを下げたり、血圧を抑制したりすることがわかってきているのだそうです。
今日はそのタコを使った“昆布巻き”の製造現場を取材させてもらいました!
小豆島でなんで昆布巻き?と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、実は小豆島にはお醤油やお素麺、佃煮以外にも、とってもおいしい煮豆や昆布巻きをつくっている職人さんがいるんですよ!
今回、昆布巻きに使用しているタコはもちろん瀬戸内海産!このタコも最近は漁獲量が減ってきているため、瀬戸内産の地ダコはとっても希少なんです!このタコを一本一本、丁寧に手作業で昆布を巻いていき、かんぴょうで結びます。機械ではできない、職人さんによる丁寧な手仕事に感謝です!
↑ 巻き終わった昆布巻きを、炊き上げるための籠に職人さんが丁寧に並べていきます。
↑ とてもきれいに並べられた昆布巻き。この職人さんの丁寧な仕事が昆布巻きのおいしさの秘密なんだと感じます。
そこから“秘伝のたれ”に漬け込まれて、炊き込んでいきます。やっぱりこの“秘伝のたれ”がおいしい昆布巻きには大切なんだそうです。ただ調味料を合わせただけの調味液では、やっぱり味に“深み”が出ないんだとか。そして炊き上げ方もおいしい昆布巻きの大切なポイント!強火で一気に炊き上げるのではなく、職人さんがこまめに火加減を調節しながら、じっくりコトコトと時間をかけて炊き上げることが、昆布巻きをおいしくする秘訣なんだそうです!
そして炊き上がった昆布巻きを別の釜に移し、今度はじっくりと冷やしていきます。この“冷やす”工程がまたまた重要なんですね!炊き上げにつかった昆布とタコの旨みが溶け出した煮汁に昆布巻きを漬け込み、冷たい水の張られた冷却槽でひと晩かけてじっくりと冷やしていきます。そうすることで、煮汁に溶け出した昆布やタコの旨みを昆布巻きになじみ、旨みが増しておいしい昆布巻きに仕上がるんだそうです!
「よろこぶ」との語呂合わせで縁起の良い昆布巻き。食べるのは年に一度おせちの時だけという方も多いかもしれませんが、年に一度だけではもったいない!と感じるとってもおいしい昆布巻きです。
ちょっと先にはなりますが、5月にご用意できるよう準備を進めておりますので、もうしばらくお待ちくださいませ。
小豆島せとうち感謝館 西田征弘