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青年団の記録④ 海難救助
こんにちは、九冨です。
今回も引き続き、”小豆島小江の若者組”の書籍に書かれている、青年団のお仕事内容についてご紹介していきたいと思います。
青年団の仕事の中でも、この地域ならではのものと言えるのが、海難救助です。
小豆島小江地区の周辺海域は暗礁が多く、昔から船の難所として知られています。海難救助が青年団の仕事になる前は、この地域の庄屋さんが中心となって、座礁した難破船の知らせを受けるとすぐに救助に向かっていたそうです。
この書籍の中に、当時九州方面から来た木炭船が千振島沖で難破した際に、救助に駆けつけた様子が語り口調で記されている箇所があります。どのような様子だったのかが事細かく書かれてあるので、台風のシケの中で、大波をかぶりながら大変な思いをして救助に向かった様子がよくわかります。
いま現在ではこの海域で難破船が出ることもなく、青年団の人たちが海難救助に出るということもほとんどないと思います。
しかしこういった事は、ひと昔前の瀬戸内海が海の道、すなわち海運物流の大動脈だったということにもつながってきます。ひょっとしたら、瀬戸内の歴史を紐解くきっかけの一つにになってくるかもしれません。