小豆島産の島鱧(はも)

こんにちは、九冨です。

相変わらず梅雨のジメジメとした天気が続いていますね。
瀬戸内海沿岸では、梅雨のこの時期に旬を迎えるお魚があります。
それは魚に豊かという字を書いて、鱧(はも)。

ハモはウナギやアナゴと同じ仲間で、細長い体形をしています。小魚やエビなどを食べて育ち、大きいものは体長が2m余りにもなります。
京都や大阪の夏祭りなどには欠かせない魚で、香川県産のハモも関西方面へ出荷されていました。
小骨が多いため一般の人には料理しにくいお魚ですが、その味わいは美味で高級魚として扱われています。

私の地元にある四海漁業協同組合では、数年前から「小豆島島鱧」としてブランド化に取り組んでいます。
高品質なハモを安定して供給するために4つの厳しい基準を設け、厳守しています。このことはブランドの価値を守るためはもちろんのこと、資源の保護や確保、そして海底の環境を守ることにもつながっていきます。

1. 小豆島近海で漁獲されたもの
瀬戸内海は一見穏やかに見えて、実は非常に潮流が速い海域です。
この海域には多くのエビが生息しており、エビの多い海域の魚は甘くなると言われています。
小豆島近海で漁獲されるハモに、筋肉質で甘い身の上質なハモが多いのはこのためです。

2. 重量・サイズ「300g以上、2kg未満」
将来の貴重な資源を守るため、指定外のサイズのハモについてはアウトサイズとし、水揚げをおこなわず必ず放流します。

3. 曵網(ひきあみ)時間が1時間程度と短時間であること
通常の底曳網漁法での曵網時間は2時間~3時間です。しかし、小豆島地区の場合は1時間程度と他の地域に比べ短く、網スレによる魚体の傷を防ぐことができます。
キズなどが少ないことにより、身質のきれいなハモとなります。

4. 漁獲後に蓄養管理したもの
漁獲されてから温度管理・水質管理のできる専用の蓄養水槽にて品質管理されたハモに限ります。
適切な温度管理を行いストレスを軽減させることで、鮮度が長持ちする状態で出荷することができます。

漁師さんや漁業組合の人たちの大変な手間ひまと労力をかけて水揚げされたものだけが、島鱧のブランド名を背負って出荷されていくのです。

なんと!小豆島産の鱧を使った昆布巻きを8月1日より季節限定で販売します。
上質な昆布、国産干瓢で巻き上げ、小豆島醤油で炊き上げた旨味たっぷりの昆布巻き。
漁師さん自慢の鱧をぜひ食べてみてください。