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アカモクのお話② 「邪魔モク」なんて言わせない
こんにちは、九冨です。
今回も前回に引き続き、瀬戸内海で収穫される天然のアカモクについてのお話です。
前回は天然アカモク漁に携わっている漁師さんからのお話をご紹介しましたが、その話の続きです。
なぜアカモクは漁師さん達から「邪魔モク」と呼ばれているのでしょうか。
アカモクは水深約3~5mの海中にある石や岩にくっついて生えていて、全長が約3~5mぐらいにまで成長します。
水深が浅すぎても、深すぎてもうまく育たないそうです。
大きく成長しすぎてしまうと、浮力に負けてくっついている石や岩ごと流されてしまいます。
そうすると、海の上を走っている船のスクリューなどに絡まってしまうのです。
一旦漂流物が絡まってしまうと、船が動けるようになるまで取り除くのに、ものすごく時間と手間がかかってしまいます。
漁師さん達にとっては、漁に出ていて忙しくしているときにアカモクが絡まり動けなくなってしまうと、たまったものではありません。
なので漁師さん達からは「邪魔モク」と呼ばれているのです。
ただ、邪魔者扱いされているアカモクも「そんなこと言わせない!」と言えるようなものも、きちんと持っています。それはとっても豊富な栄養素です。
最近の研究から豊富な栄養素が含まれていることが明らかになったことから、スーパーフードとも呼ばれるようになっています。
ミネラルの他にも、ポリフェノールやフコイダンを含んでおり、コレステロール値や高血圧の数値を低くする作用や血糖値の上昇を抑える作用に加えて、抗酸化作用に優れているなどの効果を持っているそうです。
邪魔モクどころか、人間にとって良いことずくめですね。
そんな素敵なアカモク。一昔前の小豆島ではどのように扱われてきたのでしょうか。
次回のブログでご紹介します。