黒ばら海苔とは?

こんにちは、九冨です。

先日ご紹介したほぐし海苔ふりかけには、板海苔でも佃煮海苔でも刻み海苔でもない、黒ばら海苔が使われています。

黒ばら海苔は板海苔や佃煮海苔のように切り刻んでいない、採った海苔をそのままの形で乾燥させたものです。
切り刻んでいないのでゴミが絡まったままなことも多いため、一つ一つ人の目で確認し、手で選別してゴミを取り除いたりしないといけないこともあるそうです。
このような作業は、1人ではできないとても大変な作業です。

運搬する時にも、繊維のひとつひとつを守るために空気を含ませて運んでいるので、他のものに比べるとどうしてもかさばってしまいます。
黒ばら海苔をつくるのには、そのような大変な手間がかかってしまうため、生産に関わっている漁師さんたちの数はとても少なく、そのため流通量も少なく少量しか出回っていない状況なのだそうです。

黒ばら海苔を加工する最後の行程で火入れをするのですが、この時に海苔が黒色から緑色へと変化します。
この緑色が上級品の証で、香りや舌触りが板海苔などよりも抜群に良くなります。

また、瀬戸内海の海苔は草質が大きく、加熱すると鮮やかな濃い緑色に変化します。
すごく綺麗で香りも良いので、ぜひ食卓の彩りに添えていただきたい逸品です。
きっとご満足いただけると思いますよ!