海苔漁:冬は海の仕事 夏は陸(おか)の仕事

こんにちは、九冨です。

私の実家は私が中学生の頃まで、海苔漁を営んでいました。

毎年秋から冬にかけて、瀬戸内海の海苔漁は最盛期を迎えます。

朝は暗いうちから私の両親共々、海苔工場に出かけて海苔を乾燥させる機械を稼働させ、父親たちは船を出して海苔を養殖している海域に向かい、母親たちは乾燥して出てくる板状になった海苔を選別して箱詰めする作業に夜遅くまで追われていました。

瀬戸内の海苔漁は冬のイメージがありますが、暑い夏にも冬に向けての仕込みのような仕事がたくさんあります。

私も物心つく頃から発泡スチロール製の浮きを何十個も運び、海苔網を何重にも掛け合わす仕事を、夏休みの間ずっと手伝っていたように記憶しています。

お手伝いのお駄賃は、1日中働いて缶ジュース1本か、100円。

その頃はお駄賃としてもらった100円を握り締めて、工場の近くにあるお店屋さんで駄菓子を買うのが何よりもの楽しみでした。

 

今思えばいくら家の仕事とは言え、日給100円は少なすぎだと思いますが。。今となっては良い思い出です。