島の光 黒帯そうめんができるまで

こんにちは、九冨です。
だんだんと暑さが増してくるこれからの季節。
今回は「極寒製そうめん 島の光 黒帯」を製造している伊藤さんを取材したときのお話などを含めてご紹介できればと思います。

小豆島で400年以上継承されてきた製造技術でお作りしている「島の光」。
その中でも「黒帯」で結束されているそうめんは、冬の12月から2月の間の極寒期限定で、特に選ばれし名匠がお作りする上物とされています。

先日、そのうちの名匠の1人である伊藤さんに、なぜ極寒期限定でそうめんを作るのか、その理由をお伺いしました。
「晴れの日が多くて、1年で一番乾燥した真冬の時期に、天日干しをして作るそうめんが一番おいしいんよ。」

そんな真冬のそうめん作りはなんと、深夜の3時から生地作りが始まります。
「なかなかこんな早朝から働きに来て欲しいと頼めんし、生地作りは大事なところやから他の人にも任せられんのですよ。」と伊藤さんはおっしゃいます。

そうめんの熟成を待つ間に朝ごはんを作りに戻ったり、交代でお子さんの送り迎えに行ったりと、そうめん作りの間も忙しく動き回っているそうです。
お子さんも、そんなふうにそうめんを作っているお父さんやお母さんを見ながら、毎日学校へ登校していくそう。

そんな伊藤さんも、同じように先代の背中を見ながら育ちました。
「中学生の頃、学校に行く前や放課後に両親を見ながら、自然と僕も手伝わないかん、という気持ちになりました。」

もともと小豆島でそうめん作りが広まったのは、農家さん達が収穫を終えた冬の農閑期に、家族で作るのにぴったりだったからだそうです。
大きな工場で大量生産をするのではなく、家族単位で丁寧に時間をかけて手延べをして作るそうめん作りは、長い時を経た今も変わらずに続いているのです。

小豆島のそうめん職人さんが丹精込めて丁寧にお作りした「島の光 黒帯」。
この機会にぜひご賞味ください!