「おしめさん② おせったい」

こんにちは、九冨です。今回は前回のお話しの続きで、おしめさんのご祈祷の後に行われる『おせったい』についてお伝えしていきたいと思います。

島の集会場では、島の女性たちが大勢集まり、これから始まるおせったいの準備で大忙し。調理場は人でごった返しています。男衆は座敷の席につき、乾杯が済むと目の前にあるご馳走を食べながら、よもやま話に花を咲かせます。女衆はというと、男衆全員に振る舞ううどんの準備や、郷土料理のお寿司を振る舞ったりと、まだまだ休む暇がありません。おせったいで振る舞われる料理は、最近は仕出し料理も加えて用意されていますが、昔の時代は振る舞われる料理全てが手作りだったんだろうと思うと、島の女性たちがかけてきた手間ひまの多さは計り知れません。。。

写真はうどんを準備している様子。てきぱきとした仕事は見ていて飽きません。

会場の様子はこんな感じ。お邪魔にならないよう、部屋の隅のほうから撮影しています。

それにしても、お酒が入ると島の人たちたちはとっても賑やかで、話が止まりません。
離島である小豆島のそのまた離島の沖之島で暮らしていくには、島民同士の協力体制が必要不可欠です。
賑やかに話す場に身を置き、この島に根付く団結力の源はこういうところにあるのかなと、ふと感じたりした一日でした。