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漁業権は漁師さん達の財産
こんにちは、九冨です。
先日、私の両親との会話の中で、少し気になったことありました。
私の実家は、昔から漁業を営んでいます。
春になればサワラをとる流し刺し網漁、夏になればマナガツオ、秋から冬にかけては一昔前まではノリの養殖や底引き網漁をしていました。
瀬戸内海で漁師として生計を立てるには、漁業組合に組合員として所属していることはもちろん、漁法によって分かれている漁業権を持っていることが必須です。
ただ、その漁業権は簡単に取得できるものではないのだそう。
私の地元の漁村地域では、漁師さんの家ごとに親から子へ、子から孫へと代々受け継がれてきているものなのだそうです。
そう簡単に売り買いできるものではなく、新しく発行される事はほとんどありません。
もしどうしても必要な場合は、すでに権利を持っている方から譲りうけることになるのですが、譲り受けるにしても1つの権利あたり数十万円ほど支払わなければならないそうです。
まさに、漁師さんにとっての大切な財産ともいえるようなものなのですね。
権利だけでもそれだけの費用がかかるとなると、もし何もない状態から新しく漁業を始めたいという方は、漁船や網も含めて、相当な金額の開業資金が必要になります。
そう考えると、漁業という職業は一定の決まりで守られている一方、新しく始めることが難しい、ある意味で閉じられた職業なのかもしれません。
漁師さん達の後継者不足が深刻化していく中で、これから先のことを考えると、今回ご紹介した漁業権のような制度を変えていくべきなのかどうか、考えてみる価値はありそうな気がします。
会社に就職するように、もっと気軽に漁師という職業に就くことができるような未来が来るといいですね。