おひさまの光

はじめまして。2020年2月から、小豆島せとうち感謝館の一員となりました九冨(くとみ)と申します。どうぞよろしくお願いいたします。
生まれも育ちも小豆島。高校卒業まで島で過ごし、進学と仕事の関係で大阪、茨城、長野、群馬、東京を転々とし、このたびUターンでふるさと小豆島に帰ってきました。

実家がある地域は、島の北西に位置する四海地区。小江港から100メートルほど対岸にある、沖之島と言う小さな離島です。実家の家業は漁師。父、母の血筋ともに漁師という、生粋の漁師の家系です。また、私が中学2年生の頃までは、秋と冬の時期に海苔養殖業を営んでおり、私も物心ついた頃から海苔を乾燥する工場でお手伝いをしていました。

数年前から、小豆島周辺で3年に1度瀬戸内国際芸術祭が開催され、多くの観光客が島を訪れるようになりました。賑わいを増すのは嬉しい一方、地元の人たちからなかなか上向きにならない暮らしの現状や、農業や漁業の後継者不足の話を聞くたびに、どうにかできないものかと、もどかしくなる自分がいました。このまま自分のふるさとがどんどん衰退していくのを、指をくわえて見ているだけでいいのだろうか。
島を盛り上げていくためには、アートも必要かもしれない。けれど、それよりも第一次産業のような、人々の暮らしに根付いた物事を盛り上げていくことのほうが、もっと必要なんじゃないか。そういった思いが、Uターンを決めたきっかけでした。

小豆島に帰ってきてからまだ数日ですが、降り注ぐ太陽の日差しがとても明るく、眩しいように感じます。しばらくの間、東京のコンクリートジャングルの中で暮らしていたからでしょうか、おひさまの光が、とても心地良いのです。
これから、小豆島の暮らしや感謝館に関する記事をどんどん上げていきますので、どうぞお楽しみに!!

こちらの写真は1年ほど前に、私が撮影いたしました。
場所は、沖之島の西浦です。