瀬戸内海のワタリガニ

 

こんにちは、九冨です。

先ほどから、家の外から獅子舞のお囃子の音色が聞こえてきています。
毎年秋祭りの時期近くになると、獅子舞が小豆島の各地を練り歩きます。今日は私が住んでいる地域に来ているようですね。

秋祭りの音が聞こえるこの時期に、旬を迎える魚介類があります。それは、ワタリガニ。

ワタリガニは、もとはガザミという蟹のこと。瀬戸内海周辺では、ワタリガニと呼ばれています。
カニといえば全国的には毛ガニや足の長いズワイガニが有名ですが、おいしさの面では瀬戸内のワタリガニもそれらのカニにひけをとりません。

かたい殻の中には、うまみが凝縮された身がぎっしり詰まっています。カニスプーンなどを使わなくても、手で簡単にほぐすことができます。
収穫時期によっては、メスのカニは甲羅の中に味噌だけではなく真子(まこ。卵のこと)を持っていることがあります。この真子が、本当においしいんです!!

瀬戸内のワタリガニも、他のカニと同じく脱皮をしながらひとまわり、ふたまわりと大きくなっていきます。
脱皮直後のカニの甲羅はぶよぶよでは柔らかく、時間が経ってくると徐々に硬くなってきます。
私の地元の地域では、このぶよぶよな状態のことを「びやた」といいます。
なぜそんな風に呼ぶのか語源はよくわかりませんが、他の魚介類に関してもその地域独自の言い回しがあったりするので、こういった時に方言って面白いなぁ、と感じます。

次回は、ワタリガニの漁獲方法についてご紹介します。