豪雨で現れた天狗岩

こんにちは、スタッフ金田です☀

私は出身地である小豆島が好きなのですが、島内でもまだまだ知らないことや、行ったことない場所が沢山あります。

入社してすぐのころ、小豆島について書かれている『意外に知らない島の話 小豆島講座』という本をもとに、その著者である“三木 佑二郎さん”に、小豆島にまつわる逸話について教わりました。

講座を聞いたときに「今度行ってみよう」と思っていたスポットの1つである、「天狗岩」の看板をドライブ中に発見し、車を停めて散策してきました!

看板に従い山に向かうと“今でも作業されているんじゃないか”と思うほど、切られているままの大きな石たちが!石たちに近づいて見てみると、〇や×の記号が彫られていたり、石を切るための四角いくぼみで線が描かれていたり、と作業の痕跡が沢山ありました。

道を進んでいくと「大天狗岩」と書かれた、見上げるほど大きく、迫力のある岩が出現!こんなに硬くて大きくて重たい石たちを、切り分けるのも、運ぶのもどうやっていたのかすごく不思議で、先人たちの知恵の凄さを実感しました。

『意外に知らない島の話 小豆島講座』で大天狗岩は、「立派すぎて切り出されなかった石」と紹介されています。

雨の少ない小豆島で昭和四十九年、五十一年の二度続いた集中豪雨による、がけ崩れや土石流などの大きな自然災害が起こった中で、この巨大な一枚岩が姿を現したそうです。

風雪にさらされてきたその佇まいには、貫禄と神秘性が感じられ、心が引き締まる思いがします。ここに来て実物を見て初めて、何故今までずっと切り出さずにそのままの姿で置かれていたのかが分かる気がしました。

これからも、島の人間としてこの場所を大切に見守っていきたいと思います。