春が旬!メバルとアサリのアクアパッツァ

春分の日の月曜日、とても活きのよい地物のメバルが手に入りました♪

一匹一匹、きちんと活け〆をしてくれている丁寧な仕事に、まじめな島の漁師さんの頑張っている姿が思い浮かびます。

メバルのように小さな魚を一匹一匹きちんとしめるのはとても大変な作業なんですが、きちんと血抜きされた魚と、そうでない魚とでは、料理をしたときのおいしさが違います!!こうやって小豆島の海の幸をおいしく食べられるのも漁師さんが手間を惜しまず丁寧な仕事をしてくれているおかげ!島の漁師さんに本当に感謝です!

冬に産卵を終えたメバルは、海にイカナゴなどのエサとなる小魚が増えてくる春先から、たくさんのエサを食べて丸々と太ってきます。そしてゴールデンウィークを迎える頃には脂がのって本当においしくなるんですよね!今日はオリーブオイルソムリエの視点で、今から旬を迎えるメバルとこれもまた春が旬のアサリをつかったレシピをご紹介します!

その料理は・・・魚のオリーブオイル煮込み「アクアパッツァ」です!

この料理、実は地中海地方で良く食べられる料理で、おいしいのはもちろんのこと、魚とオリーブオイルの組み合わせがとても健康に良いことが研究結果でわかってきています!アクアパッツァなどの地中海料理を良く食べる1000人を対象に5年間調査をしたところ認知症の発症リスクが54%も減ったという研究結果がTV番組で紹介されているのを見て、私も衝撃を受けました!魚に含まれるDHAとオリーブオイルのオレイン酸の組み合わせがとても健康に良いんだとか。

恥ずかしながら、実はこのTV番組を見るまでアクアパッツァを食べたことがなかったのですが、さっそく妻にお願いして作ってもらうと、魚貝そのもののおいしさもさることながら、魚貝の旨みが凝縮したスープが最高においしくって、今では大好きなメニューのひとつになりました!

つくり方はアヒージョまでとはいきませんが結構簡単です♪

①メバルはうろことエラ、内臓をとり、塩こしょうで下味をつけます。
②フライパンにスライスしたにんにくと多めにオリーブオイルを入れ、皮目にこげ色がつくまでメバルの焼いていきます。
③砂抜きしたアサリと白ワインを入れアルコールを飛ばしながら蒸し焼きにします。
④アサリがひらいたら、新漬けオリーブとプチトマトと水を加え、中火で煮込みます。
⑤スープにとろみがついたら塩で味を調え完成です。

もちろん料理の仕上げには、エキストラヴァージンをたっぷりとかけて♪

ここでオリーブオイルソムリエとしてワンポイントアドバイス!この「仕上げのオリーブオイル」には必ず「おいしいエキストラヴァージン」を使ってください!!この「仕上げのオリーブオイル」は最後に料理の味を決定づけるとても大切な部分。せっかくのおいしい料理を台無しにしないためにも「仕上げのオリーブオイル」には良質のエキストラヴァージンを使うことをおすすめします!!

それと私の個人的な好みを言えば、アクアパッツァの仕上げにかけるエキストラヴァージンは早摘みのオリーブから搾った、辛みの強いストロングなオイルを合わせるのがおすすめです。オイルの風味がにんにくやアサリ、トマトの強い味に負けないので食材のおいしさをさらに引き立ててくれますよ!またアクアパッツァのように温かい料理の仕上げにかけると早摘みのエキストラヴァージンならではのさわやかな香りがさらに立っておいしいんですよね♪

メバルが手に入らないという方や、小骨が食べにくくて苦手という方も、スーパーで手に入る白身魚の切り身でも全然OKです!脂がのっていない魚でもオリーブオイルが旨みを感じさせる油分をおぎなってくれるので魚をおいしく変身させてくれますよ!春に旬を迎える食材をつかった、おいしくって健康にも良いアクアパッツァ!ぜひお試し下さいませ!

小豆島せとうち感謝館 西田征弘