小豆島の偉人 平井兵左衛門

先日の日曜日、江戸時代の小豆島の偉人である、平井兵左衛門の追善供養が行われました。池田村(現在の小豆島町池田)の大庄屋であった平井兵左衛門は、厳しい年貢に苦しむ村人たちを助けるため、自らを犠牲にすることを覚悟して、年貢を減らしてもらえるよう江戸幕府に直訴します。その当時は、小豆島を治めていた高松藩の許しなく幕府に願い事をすることは越訴(おっそ)の罪に当たり、罪人としてとらえられてしまった兵左衛門は、刑罰の中でも最も重い極刑を言い渡され、江尻の浜で斬首されてしまいます。
小豆島のためを想い、自らの命を犠牲にして幕府に直訴した平井兵左衛門のこの尊い行いは、現在もなお地域の人たちによって語り継がれていっています。私たちが当たり前だと思っている現在の豊かな生活が、平井兵左衛門をはじめとする数多くの先人たちの犠牲や大変な苦労、努力の上に成り立っているんだということを気づかせてくれます。
供養の最後には地元の小学生が「兵左衛門太鼓」を奉納します。

生まれ育ったのが隣町だったということもあってか、私自身平井兵左衛門さんのことも、現在も追善供養が行われていることも全く知りませんでした。小豆島にもこのような偉人がいるのだということを知り、語り継いでいくことは、島内外の人たちに小豆島の歴史を知ってもらううえで、とても大切なことなんじゃないかな、と思いました。