青年団の記録③ 太鼓台の奉納

こんにちは、九冨です。
今回も引き続き”小豆島小江の若者組”の書籍から、今もなお続く青年団のお仕事の内容についてご紹介していきたいと思います。

青年団の主な仕事の一つに、毎年10月13日に行われる伊喜末八幡宮の太鼓台奉納があります。この書籍にも、どういった役割の人がどういう時に、どういった仕事を行うのかということが詳細に記されています。『イイキカセ』のような言い伝えや残されてきた資料、関係者からの聞き取り調査をもとにして、かなり細かい事まで記されているので、秋祭りの裏側を知らない私にはかなり興味深いことばかり。

そういえば毎年秋祭りが近くなってくると、太鼓台の練習の音がドーンドーンと聞こえてきていました。どのように太鼓の練習を行っていたのかという資料も記されていて、なるほどこういう風に練習していたんだ、ということがわかります。
写真のように、楽譜ではない楽譜を見ながら太鼓台に上がる子供たちは、きっとワクワクした気持ちで練習に励んでいたことでしょう。

小江地区の太鼓台は屋根造りで、とても重厚感があります。秋祭りの土俵舞いでは他の地域の太鼓台と競り合っている様子がとても迫力があり、見ごたえもあります。
そういった光景が見られるのも、昔から青年団の団員たちが受け継いできた仕事の賜物なのだなと思うと、これまでなんとなく見てきた秋祭りの風景が、また違った形で見えてきそうです。