漁師の天気予報

こんにちは、九冨です。
先日の朝は、外は大雨、雷まで鳴り始める空模様。
「この時期に鳴る雷は、梅雨明けを知らせるものだ。もうすぐ梅雨が明ける。」
とぼんやり思っていた時に、幼い頃に祖母からよく聞いていた、漁師の天気予報のことを思い出しました。

私の実家もそうなのですが、漁師さん達は毎日必ず、天気予報をチェックします。
たとえどんなに面白いテレビ番組の途中であっても、強制的に天気予報のチャンネルに変えられてしまうほどです。
なぜなら、その日の天気や風の具合は、船の出し方や漁の仕方にも左右するからなのです。

私の祖母はよく「東風が吹くと天気が変わる、雨が降る。湿気を含んだ風が吹いてくるとにわか雨が降るから気いつけや。」と言っていました。
昔から漁師さん達は風を読み、気候の変化を肌で感じ、天気を予測しながら漁に出ていたのです。

そんな漁師さん達特有の天気予報を、私も高校生ぐらいまでは感覚的に使っていましたが、島を出てからは使う機会が少なくなり、今ではその感覚もすっかり衰えてしまいました。

このような独自の文化をどうやって残していったらいいものかと、考えあぐねる今日この頃です。