瀬戸内海産わかめがおいしい理由② 塩蔵加工

こんにちは、九冨です。
前回の記事では、香川県屋島湾で長年わかめ養殖をされている木村さんのお仕事内容をご紹介しましたが、今回はそのつづきです。

養殖場から水揚げされたわかめは生のままだと保存が効かないので、収穫してすぐに昔ながらの保存方法である塩蔵加工を行います。

そうすることで、旬の時期に収穫されたわかめを1年中楽しむことができるのだそう。
加工方法としては、まずは質の悪いわかめを取り除きながら塩ゆでし、その後小分けにして塩をまぶしながら保存していきます。
その後、作業小屋で茎と葉の部分を分けてから出荷されます。

このように、出荷されるまで数多くの手間ひまがかかった木村さんのわかめは、お孫さんにも大変評判が良く「買ってきたわかめより、じいちゃんのわかめのほうがおいしい。」と言われたそうです。
お孫さんの嬉しい言葉が木村さんに美味しいわかめをつくる原動力になっているのかな?と思わせるほほえましいエピソードですが、子供は正直です。本当に美味しくないと、美味しいとは言いませんから、信用できる言葉ですよね。
今回ご紹介した木村さんの他に、近隣でワカメの養殖加工を行っている業者さんはいらっしゃらないそうなので、数量的にも大変貴重なものなのだそうです。

小豆島せとうち感謝館では、この木村さんが育てた瀬戸内産100%の新物カットわかめを販売しています。

水でさっと戻すだけで、サラダやそうめんのトッピングなどにも手軽に使うことができます。
また、わかめに含まれるアルギン酸には、塩分などを体外に排出する働きがあるといわれていますので、健康が気になる方にもオススメです。
お味噌汁の具としてよく入れるのも、昔の人の知恵なのかもしれません。