小豆島の文化を継承する 農村歌舞伎の名物弁当

こんにちは、九冨です。
前回は、小豆島中山地区の農村歌舞伎についてご紹介しました。
今回は農村歌舞伎を鑑賞しながら食べる、特別なお弁当「わりご弁当」についてご紹介していきたいと思います。

「わりご弁当」とは、割盒(わりごう)と呼ばれる木で作られた弁当箱に詰められたお弁当のこと。
大きな外箱の中に小さな中箱が20箱ほど入っていて、たくさんのお弁当を一度に運ぶことができるようになっています。

肥土山地区の大抵の家庭にはわりご弁当の容器があり、各家庭でお弁当の具材を作ります。
親戚や友人が歌舞伎を見に来たら、「一緒に食べましょう。」と呼び込むのだそう。

わりご弁当には、ご飯や酢飯を専用の道具で突き固めた”突き飯”や、巻き寿司を入れます。
横に添えるおかずはたけのこやさやえんどうなど、春の旬のものを使った煮しめや、かまぼこ、卵焼きなど。彩りも鮮やかです。

中山地区では、保存会の女性たちが歌舞伎を演じる当日の早朝3時に集まり、わりご弁当を作ります。
役者から裏方まで全員分を作るのでとても大変そうですが、年に一度しか味わえない貴重なお弁当。
突き飯には、中山の千枚田で収穫されたばかりの新米が使われます。

わりご弁当を食べながら、親戚や家族、仲の良い友人と一緒に農村歌舞伎を楽しむ。それはとても贅沢な時間の過ごし方のように思えてなりません。