手作りの麦茶

こんにちは、九冨です。

小豆島も長雨のあと一旦涼しくなりましたが、まだまだ夏らしい暑い日が続いています。

暑い夏の水分補給には、やっぱり麦茶。

私の実家では、昔から手作りの麦茶を欠かさず作っています。

麦茶用の麦も、毎年近くに住む親戚の家からおすそ分けしてもらっています。

麦茶用の麦作りはまず、「ほうろく」と言う平たくて大きな器を火にかけ、その中に麦を入れて炒めて焦がしていきます。

ある程度麦が膨らみ、ほんのりと麦が焦げる匂いがしてきたら火を止め、冷ませば麦茶用の麦の出来上がり。

この麦を煮立たせたお湯の中に入れて麦茶を作ると、黄金色の麦茶が出来上がります。

一般的なものに比べて、麦独特の香ばしさが引き立っているように感じます。

 

実家周辺の地域はその昔、麦とサツマイモ畑が広がる地域だったので、麦茶に使うような麦もたくさん作っていたそうです。

数年前までは同じ製法で作られた麦茶を買えるお店もあったそうですが、今ではそのお店も閉まってしまい、店頭では購入できなくなってしまいました。

その後は市販されている麦茶を飲んでいたのですが、私の両親はどうしても味の違いに慣れることができず、麦茶用の麦を手作りすることにしたそうです。

物心ついた時から飲んでいた、黄金色のメイドイン小豆島の麦茶。

実はとても手間ひまのかかった、大変貴重なものだったんだなぁと思いながら、実家に帰るたびにゴクゴクと飲み干す今日この頃です。