木桶づくりの天然醸造生醤油の秘密

こんにちは、九冨です。
今回は小豆島せとうち感謝館でも人気の天然醸造生醤油「木桶の雫」を製造している、マルキン醤油の醤油蔵のお話をしていきたいと思います。

「木桶の雫」のような天然醸造生醤油は、人工的な加温や冷却を一切せず、自然な状態で発酵、熟成させて醤油を製造します。
また、木桶づくりの醤油は、日本でわずか1%程度しか作られていない大変貴重なものなのです。

国内で醤油づくりに使用されている木桶は約2000本と言われており、さらにその6分の1が小豆島のマルキン醤油蔵の中にあります。

実のところマルキン醤油は、いち醤油蔵としては日本一の規模を誇ります。
また、数ある小豆島の醤油蔵の中でも、おいしい醤油の味を決めるための熟成に欠かすことのできない「種麹」を独自に製造することができる高い技術と、近代的な施設を併せ持っています。

醤油の味を決めるのは、原材料と醤油の熟成の鍵となる微生物です。
その一つは、原料となる大豆を発酵させるための「種麹」。
そしてもう一つは、醤油を熟成させる天然醸造蔵に住み着いた「菌」。

醤油蔵の壁が黒いのは、おいしい醤油の味を作る菌が付着しているから。
小豆島の醤油職人さん達が代々受け継いできた醤油蔵には、おいしい醤油作りに絶対に欠かせない「菌」も一緒に、大切に受け継がれているのです。