小豆島より、はじめまして、西田です。

はじめまして、「小豆島せとうち感謝館」の西田と申します。

すでにごあいさつをさせていただいている島本とともに、小豆島やせとうちの美味しいものを毎日探し、ああでもない、こうでもないと意見を言い合いながら、お客様に喜んでいただける「ここにしかない味」を求めて、時には職人さんにご無理を言いながら全国の方にぜひおすすめしたい美味しいものを、ご紹介しております!

島本は生粋の島生まれ、島育ち、なのですが、実は私は小豆島のある同じ四国の徳島県から、ご縁がありまして2009年に家族で移住してきました。

その前は何をしていたかというと・・・実は「魚屋」です。私の家は代々漁師。祖父の獲ってきた魚を、父が地域の人に売る、そんな小さな魚屋で夫婦で修行をしていました。旦那さんが父から魚の目利きとさばきの術を教えて貰い、私は母から鱧(はも)の湯引きの仕方だとか、しめさばのお酢の調合の仕方とか、イワシの生姜煮の美味しい炊き方だとか、自家製のうなぎのたれづくりだとか・・・そういうことを教わりましたので、おいしい魚の目利きとお料理には少し自信があるんですよ^^

おいしい生姜煮やたれづくりに欠かせないのが美味しい醤油です。父がこだわったのは、地元の木桶仕込みの醤油を必ず使うこと。そして醤油の話になると、必ずと言っていいほど出たのは「小豆島醤油」の話でした。

父の育った漁師町では、魚を食すときに欠かせない醤油を、一大産地である小豆島で大きな木桶で作られた醤油を小さな木樽に入れてもらい仕入れ、それを地域の人にすこしづつ分けて売っていたそうです。
かつてまだ庶民の船にエンジンのなかった時代、小さな船で櫓をこいで波の方向を読みながら、遙か遠い離島までお醤油を仕入れに行く姿や、直接木樽から分けて貰う醤油の美味しさが忘れられない、とよく言っていました。

そんな父からの醤油の話や、「二十四の瞳」の映画を見たり、友達にオリーブオイルのお土産を貰ったりして、小豆島のことは小さな頃からずっと知っていて、もう行った気にさえなっていたのですが、実際に上陸したのは30代も半ばにさしかかったころ、移住が決まってからでした。

島暮らしは色々と不便であることは覚悟していたのですが、それを上回る、自然の素晴らしさ、人間の良さ、昔ながらの伝統行事、色んなことに感動し、いまだに新しい発見がある島暮らしが出来ていることに、ありがたいなぁ、とつくづく感じています。

このブログでは、小豆島の大きな魅力の一つである「食」をつくりだす職人さん達のことを、少しづつでもお伝え出来れば良いな、と思います。

私のつたない文章で職人さん達の手仕事の素晴らしさが伝えられるか不安もありますが、どうぞ、よろしくお願い致します。

(西田)